東京都心に賑わいが戻りつつあるが、映画館、中でも名画座などミニシアター系は振るわない。
2021年12月号 LIFE
11月に入りコロナの感染判明者数が日に日に減り、東京都心にはかつての賑わいが戻りつつある。演劇やコンサート会場なども徐々にコロナ以前の通常営業へ向けた回復途上にある。しかし、映画館、中でも名画座などミニシアター系はどうも集客が振るわない。コアな客層だった高齢者が劇場に戻ってきていないのだ。館内の換気への不安もあるのだろうが、ネットフリックスなど動画配信サービスが浸透し、映画を劇場で見るという習慣が失われつつある。「先週末より無事初日を迎えましたが、なかなか厳しめのスタートでした。岩波ホールさんの主な客層であるシニアのお客様、動きが鈍くなっているとは聞いていましたが、まさかここまでとは……」 7月3日公開の映画「わたしはダフネ」の宣伝担当はため息を漏らした。同作は最愛の母を失った快活なダウン症の娘が、父を誘って母の故郷へ旅する中で互いを理解し、 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。