マスコミは騒ぐが世間はじきに飽きる。「大した問題じゃない」と言うのがホンネ。内田前監督の復活の目も残した。
2021年12月号 DEEP [特別取材班「追跡第19弾」]
「編集長いますか?」2014年10月1日午前11時15分頃――。本誌にかかってきた電話に出た女性編集者は、いきなりそう言われた。年配のふつうの男の声だった。「外出しております」と答えると、「今代わるから」と別の男が出た。代わるなり「敬天新聞ってご存じ?」と聞かれ、「存じております」と答えると、「敬天新聞の関係者が昨日、金属バットで半殺しの目に遭ったのをご存じですか、日大の関係で。お宅も記事をやっているようだから、山口組のこととか書くと、同じような目に遭いますよ。忠告しておきます」と言うと、電話が切れた。いかにも暴力団風の話し方ではなく、イントネーションも標準語、ごく短い会話だった。いたずらでないことは、すぐにわかった。敬天新聞は独立系右翼団体であり、日大の田中英壽(ひでとし)理事長(71)と暴力団幹部の親交を暴くブログ記事を連発していた。本誌が警告を ………
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