最高権力の座は蜜の味だろうが、もはや3度目のストレスに耐えられまい。真っ当に生きて欲しいものだ。
2022年1月号 POLITICS [「スネ夫」になるぞ!]
今、永田町では、安倍晋三君を「令和のキングメーカー」と呼ぶそうだ。確かに9月の自民党総裁選では、岸田文雄首相の対抗馬に高市早苗君を担ぎ、多くの支持を集めて隠然たるパワーを見せつけた。その後も、岸田首相の党3役・閣僚人事にも口を挟み、今では最大派閥「清和会」の会長の座に収まった。3度目の再登板に期待を寄せ、すり寄る議員が少なくないようだ。おかしくないか。そもそもコロナ禍の緊急対応から逃げ出したリーダーではないか――。「安倍一強」などと持ち上げられていたが、PCR検査を増やせず、ワクチンの調達も遅れ、批判が高まったら体調を崩して首相の座を放り投げた。しかも2回目だ。かかるストレスに弱いリーダーを3度も担ごうとする人たちの気が知れない。筆者は本誌2021年8月号で、悪質な「忖度」の横行を許した安倍君を糾弾できなかった政治記者たちを「弱虫けむし」と憐れんだ。2 ………
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