大株主のTSRが「リスクモンスター切り」の真相

リスモンが構造的に抱える経営リスクが破裂。 7千社を超える会員の動揺は容易に収まらない。

2022年1月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

東証2部に上場するリスクモンスターが、主たるデータ提供元である東京商工リサーチ(TSR)から「三下り半」を突き付けられ、物議を醸している。11月19日のリスモンの発表によれば、TSRの申し出により2022年3月末で両社の資本・業務提携の解消が決まった。リスモンは、売上の過半を占める与信管理サービス事業の先行きが不透明になったとして株価を大幅に下げている。TSRはリスモンの筆頭株主(8.68%)で、リスモン創業時から企業データベースを供与してきた。このため、リスモンはTSRの傘下と誤解している人もいる。それにしてもTSRは、なぜ、リスモンの息の根を止めるような縁切りに踏み切ったのか――。リスモンは2000年に日商岩井(現・双日)審査部の有志が立ち上げた。日商岩井と心中するより、審査の経験とノウハウを活かした「与信管理支援ベンチャー」として起業した。結果は大成功。05年に大証 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。