ルーブルショック再来と信用危機、原油高などのインフレ高騰。視界ゼロの最悪の展開。
2022年4月号 BUSINESS
ロシアのウラジミール・プーチン大統領がウクライナ侵攻を強行し、これを非難する西側諸国などの対ロ制裁の強化に伴って世界経済や金融・株式市場の混乱に拍車がかかってきた。新型コロナウイルス感染症が収束する今年は景気の本格回復が期待されたが、ルーブルショック再来と信用危機、原油高などのインフレ高騰で先行きは視界ゼロだ。原子力発電所攻撃という暴挙に打って出たプーチン氏が世界経済を瓦解させかねない最悪の展開である。「プーチンは世界から孤立している。自由は常に専制に勝つ。歴史を振り返る時、プーチンのウクライナ戦争はロシアを弱体化させて世界を強くしたと評価されるだろう」――。ジョー・バイデン米大統領は一般教書演説でプーチン大統領を敬称なしで厳しく批判した。
ウクライナ侵攻の短期決着を狙ったプーチン氏の思惑が外れたのは間違いない。一方、米国が早期に主導的 ………
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