日商会頭の座を三菱商事の小林健氏に譲った後、次は何を目指すのか。周囲ははらはらしながら見守っている。
2022年5月号 BUSINESS
日本商工会議所は、三村明夫会頭(日本製鉄名誉会長、81)が今年11月に退任する人事を内定した。財界活動に並々ならぬ意欲を燃やしてきた三村氏は、関係者の間で「財界モンスター」との異名を持ち、日商会頭を異例の3期9年にわたって務め、後任に三菱商事の小林健相談役(73)を選んだ。
当初は経団連会長を目指した三村氏だったが、それが適わないとなると、一転して日商会頭に執念を見せた。そこで競り合ったのが三菱商事の小島順彦元会長(80)だ。財界関係者は「三村氏は小島氏に『自分の後任は三菱商事から選出する』と約束し、会頭職をもぎ取った」と証言する。そんな財界モンスターが日商会頭を退任した後、次は何を目指すのか。本人はなお意気軒昂だけに、周囲はその動向をはらはらしながら見守っている。経営者としての三村氏の手腕は折り紙付きだ。新日鉄社長時代の2006年には当時、世界で ………
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