号外速報(5月15日 17:10)
2022年5月号 BUSINESS [号外速報]
日本と米国のニュースメディアで、デジタル媒体の躍進と紙の新聞の凋落を象徴するような出来事が起きた。今年3月末時点で米ニューヨーク・タイムズ(NYT)の電子版を中心とするニュースコンテンツ有料購読者が693万人に達し、新聞部数世界一を誇ってきた読売新聞の3月の朝刊販売部数687万部(日本ABC協会調べ)を上回ったのだ。2011年3月に電子版を有料化した決断から11年で、NYTはデジタルの力により米国の「地方紙」から英語圏を中心に700万人近いニュース有料購読者を抱える「グローバル紙」へと大躍進を遂げた。一方、読売新聞は紙の新聞を主軸とする姿勢を崩さず依然日本一の部数を保持しているものの、この10年間で300万部を超える部数を失った上、この先も増加に転じる見通しは立っておらず、NYTと明暗を分けた格好だ。
NYTが5月4日に発表した22年第1四半期決算によると、3月末の電子版の ………
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