イチ押しの会津若松市が「国家戦略特区」から落選。御役御免の「規制改革の旗振り役」。
2022年6月号 BUSINESS
政府は4月、先端技術と規制緩和を通じて地域課題の解決を目指す「スーパーシティ型国家戦略特区」について、つくば市(茨城県)と大阪市(大阪府)の2都市の認定を閣議決定した。この都市選定をめぐり、当初から最有力候補とされてきた会津若松市(福島県)が落選したことで、全国の自治体から驚きの声が上がっている。スーパーシティ特区は、竹中平蔵慶応大名誉教授が主導して創設した。だが、新自由主義に対抗して「新しい資本主義」を掲げる岸田文雄政権が誕生すると、規制改革に対する優先度が急速に低下し、スーパーシティ特区の熱気も一気に冷めた。これによって岸田政権の「竹中外し」は鮮明になっており、安倍晋三政権時代から規制改革の先導役だった国家戦略特区もついに終焉を迎えそうだ。
今回のスーパーシティ特区の選定について、政府関係者は「会津若松市が漏れるとは思わなかった。岸 ………
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