金融庁地域金融企画室の初代室長・日下智晴が、優雅な天下りのイスをせしめた舞台裏。
2022年8月号 BUSINESS
「日本の地域金融改革の要として活躍した経験を有しており、地域金融のプロフェッショナル」――。これは、商工中金が6月の株主招集通知に記した、ある取締役候補の選任理由だ。社外取に選ばれたのは、金融庁地域金融企画室の初代室長を務めた日下智晴氏。同氏がかかる選任理由に値する逸材なのか、甚だ疑問と言わざるを得ない。日下氏は、本誌既報の通り金融庁内で「お花畑教」と揶揄される勢力の中核とされる。この勢力は、グル(教祖)の金融庁元長官・遠藤俊英氏と、同氏を崇める一部の現役幹部が結託し、共同通信の橋本卓典編集委員の「捨てられる銀行」シリーズを「経典」とする「地銀にたかる利権集団」と、金融庁内にも顔を背ける向きがある。「地域や地銀再生の答えは我々だけが知っている」などと地銀関係者に説いて回り、著作や講演活動で荒稼ぎするからだ。日下氏は、グルに次ぐ「プチ・グル ………
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