太田に惚れ込む北尾の権謀術数。SMBCグループ内にも「SBI本体への出資は暴走気味」と危ぶむ向きも。
2022年8月号 BUSINESS [さながら「暴走提携」]
三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)とSBIホールディングスは、2022年6月23日、包括的な資本業務提携(SMBC-SBIアライアンス)を結んだと発表した。第三者割当増資でSMBCが796億円を出資し、約10%の株式を持つSBIの大株主となる。SBI証券と三井住友銀行、三井住友カードの3社の連携により、22年度中に銀行口座管理、資産運用、カード決済などをスマホアプリ上でワンストップ展開するという。今回の提携劇は、コロナショック前の19年秋、SBIの北尾吉孝社長から突然、SMFGの太田純社長に会いたいと打診があり、意気投合したのが始まりだ。20年初めには2回目の会談を持ち、そこで太田は北尾に対して「うちが一緒にやりたい事業リストです」と、いくつかの協働案を提示したことで、20年4月には両社による最初の業務提携の発表に至った。太田の即断即決力に、北尾は「こいつとは手が組める」と ………
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