「投資家から200億円超集金」竹中平蔵招くベンチャーの命運

ほぼ無名だが、なにかとお騒がせな非上場会社の取締役選任議案に元経済財政担当相の竹中平蔵氏の名前。

2022年8月号 BUSINESS

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6月24日、横浜駅近くの貸し会議室で、とあるベンチャーの株主総会が開かれた。世間ではほぼ無名の非上場会社だが、その取締役選任議案はかなり目を引くものだった。有力者2人の名前がそこに並んでいたからだ。元経済財政政策担当相の竹中平蔵氏と、かつて安倍晋三元首相の秘書だった飯塚洋氏である。 ベンチャーの名は「スリーダムアライアンス」(東京都港区)。主な事業領域は電池関連技術だ。創業者の松村昭彦氏は1955年生まれで、北海道大学在学中に学習塾会社を起業。その後、美容関連に転じ、さらにバイオ企業「トランスキュー・グループ」をシンガポールで設立し、2008年に現地で上場にまで持ち込んだ。その後、日本に戻り、11年に設立したのがスリーダムの前身会社だ。手元に2枚の写真がある。データのプロパティを開くと、撮影日時は19年6月7日夜。1枚は掛け軸の前で松村氏と安倍元首相が並ぶ ………

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