長野の候補に対する文春砲を受け奈良入りが決まったのは前日夕。突貫警備を割り引いても、同情の余地はない。
2022年8月号 DEEP
参院選投開票2日前の7月8日に起きた安倍晋三元首相射殺事件は、政治的テロなどではなく、銃器を自作できる元海上自衛官、山上徹也容疑者の個人的な恨みによる犯行と見られている。ただそんな犯行を可能にしたのは、警察による警備の失敗に他ならず、中村格警察庁長官以下、関係者の処分、進退をどうするかが焦点となっている。
自民党関係者によると、安倍氏は当初、8日は長野県へ松山三四六候補(落選)の応援に行く予定だった。ところが7日発売の週刊文春で松山氏の不倫・中絶問題が報じられたことから取りやめとなり、急きょ奈良市で維新の候補に追い上げられていた佐藤啓候補(当選)の応援演説をすることに。奈良行きが決まったのは7日夕方で、SNSなどで告知したという。党関係者は「松山候補のスキャンダルが出なければ、奈良へ行かなかった」と肩を落とす。奈良県警は自民党から連絡を受け、急 ………
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