海路で代替が可能なのに「鉄路廃止は反対」。変わらぬ得手勝手に道経済界はあきれ顔。
2022年11月号 LIFE
北海道の農協組織で、農産物の販売など経済事業を担うホクレン農業協同組合連合会(ホクレン)の民営化論に再び火がつきそうだ。起点は2030年度末に見込まれている北海道新幹線の札幌への延伸である。新幹線と並行する在来線を存続させ、貨物列車の維持に固執するホクレンの変わらぬ守旧派体質に、北海道経済界からは「今度こそ、大ナタをふるわなくては」との声が上がっている。
北海道新幹線の延伸で、函館と小樽を結ぶ約288キロの函館線がJR北海道から経営分離される並行在来線となり、存廃を巡る議論が進む。利用者が減り、経営が厳しい地方の公共交通機関を再構築しようという国土交通省の新政策がこれに追い打ちをかけており、すでに貨物列車が走らない長万部―小樽間(約140キロ)は今春、廃止が決まった。沿線の全9市町がバス転換を容認したためだ。残った問題は函館―長万部間(約148キロ)の ………
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