旧態依然の支援策では成果は出ない。思い込みを排した、科学的で再現性のある支援策とは。現場の声から提言する。
2022年11月号 LIFE [骨太の方針に骨はあるのか]
革新的なビジネスアイデアで急成長を目指す新規事業「スタートアップ」。日本でもその数は伸びていたが、2018年の年間新規約2800社をピークに21年には2282社と鈍化している。スタートアップの数と規模を増大させるために、何が足りていないのか。「新しい資本主義」をうたう岸田文雄首相は、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2022」で、重点項目の一つに「スタートアップ投資」を掲げた。経営大学院で起業支援に携わっている筆者が、旧態依然と思い込みを排した、データ重視の支援策を提言したい。手元に2つの資料がある。一つは米国シリコンバレーのベンチャーキャピタルでアーリー・ステージ(特に初期段階)のスタートアップ企業に投資を行う、アリ・タマセブ氏の『Super founders:what data reveals about billion-dollar startups』(邦題『スーパーファウンダーズ 優れた起業家の条 ………
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