大宇造船買収/ハンファ「宇宙戦艦」作戦に暗雲

米ロッキードのような軍事企業を目指し「大宇造船」買収。LNG船新造ブームを当て込む。

2022年11月号 BUSINESS

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韓国の財閥準大手、ハンファグループは9月26日、造船大手の大宇造船海洋が実施する第三者割当増資を総額2兆ウォン(約2千億円)で引き受け、大宇造船株の49.3%を取得する条件付き投資合意(MOU)を同社と結んだ。今年11月末頃の本契約締結を目指す。ハンファは今後のLNG(液化天然ガス)船を中心とした建造需要の拡大などで造船事業が急速に持ち直すと判断した。また急速なウォン安も追い風となり、「大宇造船は早期の黒字化が可能」とみている。ハンファは同日、大宇造船の株式55.7%を保有し、再建策を探ってきた韓国産業銀行(KDB)と協力する基本合意書も締結した。10月17日まで他の買収希望企業を募り、ハンファを上回る好条件を提示する企業がなければハンファへの売却が確定する。KDBは独禁法当局の承認を得て、大宇の買収手続きを2023年前半に完了させる計画を示した。

世界トップ10入りを狙う

第三者割当増資の引受 ………

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