既に構想発表から4年が経過。尾を引くシステム開発の遅れ。PayPay銀行とのカニバリズム懸念も。
2022年12月号 BUSINESS
Zホールディングス(HD)傘下のLINEとみずほフィナンシャルグループ(FG)が、共同出資する肝煎りの新銀行「LINEバンク」の開業が、またもや延期される見通しとなった。ZHDは傘下のヤフーとLINEの統合後、サービスの再編・整理がままならず、新銀行が設立されてもグループのサービスは屋上屋を架すばかりだ。ZHDが戦略事業と位置付けるフィンテックサービスは迷走気味だ。LINEとみずほFGが新銀行設立を発表したのは2018年。しかし、20年度の開業予定は延期を余儀なくされ、今回は2度目の延期だ。この間、スマートフォンを通じた金融サービスを顧客体験の中核に据える企業は増え、アプリでサービスが完結する銀行というコンセプト自体が新しくもない。既に構想発表から4年が経過しており、差別化の難しい金融サービスを総花的に取りそろえるのは「オンライン金融サービスが存在していなかった時代の話」 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。