長野銀と八十二銀の経営統合で加速。公的資金返済の難題も抱え「一県一行」時代が到来。
2022年12月号 BUSINESS
2022年9月、長野県の八十二銀行と長野銀行が経営統合を目指すことで基本合意した。八十二銀行が長野銀行を23年6月に完全子会社化し、その2年後の25年を目途に合併する予定である。独禁法の特例や日銀の支援制度など政府や金融当局が地銀再編を後押しする動きもあり、21年10月に福井銀行と福邦銀行が経営統合したほか、22年4月には、青森銀行とみちのく銀行が持ち株会社プロクレアHDを設立、同年10月には、愛知銀行と中京銀行があいちFGを設立するなど、同一県内での地銀再編が相次いでいる。現在、第一地銀・第二地銀あわせて99行が存在するが、既に、都道府県内に地銀が1行しかないのは、埼玉県、山梨県、石川県、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県、鳥取県に加え、上述した青森県と長野県が加わることで、10府県となり地銀「一県一行」時代がさらに進むことになる。一方で、県内に地銀が5行もある福岡 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。