東京五輪汚職 竹田氏狙う日仏潜行捜査

招致疑惑はまだ時効を迎えていない。そして政界ルート着手はあるのか。年末に特捜部の威信が問われる。

2022年12月号 DEEP [そして招致疑惑の原点へ]

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東京五輪汚職事件の中心人物となった大会組織委員会元理事の高橋治之被告は11月9日、4回目を数える起訴処分を受けた。大会スポンサーの選定などをめぐり、五つの贈賄業者から受け取った賄賂総額はほぼ2億円に達し、まれにみる大型汚職事件に発展したことを印象付けている。一方で、検察は「捜査は一区切りになる」とメディアにリークしている。その意図は何か。大手紙の司法記者の話。「次なる標的は日本オリンピック委員会の竹田恒和元会長なのか、それとも電通本体なのか、と取材現場はヒートアップしていました。報道機関の動きを沈静化させたい思惑があるようです」そうでなくても、4回にわたる逮捕状執行に「いずれの容疑も身に覚えはない」と否認を続ける高橋被告は、8月の逮捕から3カ月以上にわたる取り調べを受け続けた。弁護側から「類似事件を繰り返して自供を強要している」と“人質司法”との ………

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