元気な企業が減った関西財界の人材難は極めて深刻。あからさまな画策も無理はない。
2023年1月号 BUSINESS
クボタは木股昌俊会長が2023年3月で退任し、特別顧問に就くと発表した。前任の益本康男会長兼社長が14年に急逝したのを受け、副社長から社長代行を経て同年7月、社長に就任した。あくまでも緊急登板で長く社長・会長職にとどまるつもりはなかったとされる。益本氏は猛スピードでグローバル展開を進めたが志半ばで逝った。木股氏はその遺志を受け継ぎ、米国の農作業機器大手を約500億円で買収するなどグローバル化の深耕に全精力を傾けた。木股氏は17年から関西経済連合会の副会長を務めているが、23年の任期満了をもってこちらも退く意向だ。関経連の正副会長で最年長は大坪清レンゴー会長が83歳、最若手は佐藤基嗣パナソニックホールディングス副社長で66歳。もともと高齢化が著しいため、71歳で中堅どころの木股氏が抜けると平均年齢が上がってしまう。
関経連の副会長を引き受けたのは親交のある松 ………
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