たとえ無駄遣いでも、タダで国からもらえるならもらっておこう。「何でもあり」の自治体はウハウハ!
2023年1月号 BUSINESS
新型コロナウイルス感染症対応を名目に、膨大な資金が国から地方自治体に流れている。なかでも地方創生臨時交付金は監視の目が緩いこともあって自由度が高い。自治体からすればこれまでできなかった事業や買えなかった備品を購入する絶好の機会となっている。石川県能登町が2021年3月に設置した巨大なイカのモニュメント「イカキング」。全長13mで重さは5トンある。コンセプトは「食うか喰われるか」。その場でイカを食べ、モニュメントのイカに食べられる疑似体験をするのだとか。2740万円かけた費用の91%、2500万円に地方創生臨時交付金が充てられた。批判的なトーンを含めてテレビや新聞で多数紹介され、宣伝効果は抜群だった。観光客は増え、イカの消費拡大につながったという。同交付金は、20年度と21年度の補正予算や予備費からすでに16兆3760億円が支出されている。さらにこのほど成立した今年 ………
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