セントラル硝子TOBを合わせて掛け金ダブル。株主還元よりも石油業界大再編を狙う気配。
2023年1月号 DEEP
「生涯投資家」こと村上世彰氏による大企業からの内部留保召し上げがとどまるところを知らない。目下、最終段階を迎えているのはベンチャーキャピタル最大手ジャフコグループだ。同社はもともと野村ホールディングスの傘下だったが、2017年に自社株買いで持ち合い関係を解消し後ろ盾をなくしていた。ただ、その後も野村総合研究所株を「虎の子」よろしく大量に「片持ち」し続けており、今回、嗅覚するどい村上氏にそこを狙われた形だった。村上氏の関係会社「シティインデックスイレブンス」が大量保有報告書を提出し、買い占めが公になったのは22年8月9日。買い付けそのものは水面下でひそかに6月上旬から始まっていた。事態が大きく動いたのは8月2日。3年ほど前から買い集めに入っていた光通信から保有割合で1.2%相当の株を市場外で大量に譲り受けたのだ。2日後、村上氏は会社側と初めて接触すること ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。