検察が一度不起訴にした事件を蒸し返したのは、怪しくも逞しいフィクサー仲井力の介在。
2023年1月号 DEEP
「官僚OBの紹介で仲井(力)さんに会ったら、『FACTA』の記事を持ってたよ。『こう書かれまして』と笑っていたけど、確かにわかりやすく、自分の口から説明しなくて済む」旧知の政界関係者からこんな電話をもらったことがある。当該記事は<菅政権に巣くう怪人「仲井力」>というタイトルで2021年7月号に掲載したもの。4ページの長文だが、<有力政治家の集金マシーンとなって懐に食い込み、官僚を巻き込み「政官業」新トライアングルを構築したフィクサー>というサブタイトルに筆者の狙いは凝縮している。確かに「怪人」とは表記したものの、攻撃したわけではない。大分県出身の仲井氏は、高卒の学歴ハンデをはね返し、菅義偉、安倍晋三、岸田文雄、石破茂、加藤勝信、小泉進次郎といった有力政治家に食い込み、その人脈を辿って有力官庁の事務次官クラスを呼び出せる力を身につけた。経営する「ライ ………
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