アップルのティム・クック最高経営責任者（CEO）が昨年12月中旬に3年ぶりに来日した。熊本県菊陽町では、ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長CEOと面会し、同社のCMOS（相補型金属酸化膜半導体）イメージセンサー生産工場を視察。日米の巨大テック首脳は、いずれもモビリティー分野への進出を自らのレガシーとして残そうとしており、両者の蜜月ぶりが際立った。クックが突如、自らのツイッターアカウントに熊本城を背にした写真をアップしたのは12月12日夜、告知なしのサプライズ訪問だった。同時に日本のサプライヤーへの投資額が1千億ドル以上に上るという我田引水のプレスリリースを公表し、日本滞在が幕を開けた。「熊本の最新鋭工場を案内してくれたケン（吉田）とそのチームのみんなに感謝する」。13日のソニー工場視察後に投稿したツイートでクックは、iPhoneのカメラにソニー製イメージセンサ ………