スクープ! 中部財界の名門「豊島」を舞台に循環取引発覚

天保12年創業。売上高2千億円を誇る繊維商社が大揺れ。 10年に及ぶ巨額の架空循環取引が露見。

2023年2月号 BUSINESS

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1841年(天保12年)創業の老舗で、売上高2千億円規模を誇る繊維商社・豊島(とよしま/社長=豊島半七)。明治時代には愛知県一宮市で豊島銀行を経営し、三菱UFJ銀行の前身、東海銀行の大株主でもあった「中部財界の名門」に思わぬ醜聞が浮上している。10年近くに及ぶ巨額の架空循環取引が発覚したのだ。関係者の話を総合すると、問題の取引は少なくとも2012年頃から行われていた。豊島と、滋賀県の衣料品会社アップグレード、東京・渋谷区のビーアールエートレーディングの3社間で、衣料品を売買するというオーソドックスなものである。形式上、衣料品が豊島→ビーアールエー社→アップグレード社→豊島、と還流するのだが、現金と帳簿が動いただけで、衣料品の現物は、東証プライム上場センコーグループ傘下の倉庫会社・アクロストランスポートに保管されていた模様。一連の取引は、豊島において「参事」 ………

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