「絶対うまくいかない！」「現場を全く分かっていない政策だ」「貸し渋りが増える…」金融庁の方針に金融業界が白けきっている。銀行が融資を契約する際、経営者が保証人となる「経営者保証」を実質的に制限することに踏み切ったためだ。2022年12月23日、金融庁は経済産業省や財務省との連名で「経営者保証改革プログラム～経営者保証に依存しない融資慣行の確立加速」を公表した。スタートアップの創業や中小企業経営者による事業展開を加速するために、3省庁が連携し、スタートアップ・創業、民間融資、信用保証付融資、中小企業のガバナンスの4分野で経営者保証に依存しない融資を促していくというものだ。このうち金融庁は民間金融機関の融資における経営者保証について監督指針を改正、23年4月から監視を強化する。金融機関が経営者保証を求める場合は、保証契約を必要とする理由や、保証契約の変更 ………