存否不明の発電所めぐる謎の受注とキャンセルメールが当局の手に。7年前に片付いたはずの疑惑が再燃。
2023年3月号 BUSINESS
編集部が入手した「工事注文書」季節外れの怪談を紹介したい。太陽光発電のフィット(東証グロース、鈴江崇文社長)の周辺で、太陽光発電所の受注が幽霊のように出たり消えたりして、過去の売上高の水増しを疑わせる「怪文書」が出回っているのだ。それも鈴江社長が自ら主導したかのような内容で、添付資料もあるから手が込んでいる。「売上高の水増し疑惑なら2016年に第三者委員会の調査で片付いているのでは?」との声が聞こえてきそうだが、怪文書は2018年が起点なのだ。まさか第三者委による疑惑解明後に、もう一度同じような手口を使ったというのか?本誌編集部が入手した文書によると、水増し額は「一億数千万円」とアバウトなうえ、情報量もさほど多くはない。これが告発文書であるなら、やや疎漏な印象だ。しかし取材を進めていくと「根も葉もない怪文書」として片付けることができない理由や事 ………
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