「西武後藤」に吹きつける品川の寒風

コロナ禍で財務が急激に悪化。東京・品川の再開発で西武主体の地区だけが動かない。

2023年3月号 BUSINESS

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東京・品川駅周辺の大規模再開発の事業名は「『品川駅西口地区』地区計画」である。対象地域は品川駅から第一京浜を挟んで西側にある東京・港区高輪3丁目の土地(約14.7ha)。これをA-Dの4地区に分け、A-Cの3地区にオフィスやホテル、商業施設などを併設する超高層ビルを建設するというものだ。

プロジェクトの概要が不明

事業主体はA地区(旧ホテルパシフィック東京、のちシナガワグースの跡地)が京浜急行電鉄、B地区(品川プリンスホテルなどが営業中)が西武リアルティソリューションズ(東京・豊島)、C地区は三井不動産などが参画する市街地再開発準備組合となっている。2022年10月28日に国から国家戦略都市計画建築物等整備事業に認定された後、11月9日に都から地区計画を変更する都市計画が告示された。先行するのはA地区。事業主体の京急は21年3月末にシナガワグースを閉館し、その1週間後にトヨタ自動車を再開発の ………

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