LINEとヤフー、そして両社の持ち株会社であるZホールディングス（HD）の合併が2月2日、電撃的に発表された。合併という華華しい響きとは裏腹に、同日の決算説明会で強調されたのは、業績不振とコストカットだ。柱の広告事業が失速し、ネット通販も低迷。3社の合併は低迷する業績のテコ入れが目的だ。「重複部門の効率化をする」。LINE社長の出澤剛は、経費削減策として各社が手がける事業の統廃合を宣言した。今後、10程度のサービスを縮小ないし終了させる。では、どの事業が仕分け対象となるのか。浮上するのは金融事業だ。銀行、証券、無担保ローン……。ペイペイとLINEは各々金融事業を展開してきた。一方、ZHDは湯水のごとくカネをつぎ込んできたペイペイを中核に据えており、LINE側の金融事業が整理対象となる可能性が高い。筆頭は昨年11月に2度目の開業延期を発表した「LINEバンク」だ。システム開 ………