号外速報(3月2日 16:00)
2023年3月号 BUSINESS [号外速報]
電力市場で不当に競争を制限していたカルテル事件が新たな展開を迎えそうだ。公正取引委員会は昨年12月、中国電力と中部電力、九州電力の3社に対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで総額1千億円を超える課徴金の納付命令案を提示した。関西電力が主導し、これら電力3社と営業地盤を超えて企業向け電力を販売しないとするカルテルを結んでいた容疑が固まったと判断したからである。独禁法違反の課徴金としては過去最大となる大型カルテル事件である。
この独禁法違反容疑について、課徴金の納付命令案を示された電力3社は公取委に対し、異議を申し立てて審判請求する方向で準備していることが分かった。公取委による巨額の課徴金納付案が報じられて以来、電力3社の対応が注目されていた。電力3社側は「競争を不当に制限するようなカルテルで合意した事実はない」と公取委に真っ向から反論す ………
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