今のボンクラ経営陣では朝日の立て直しは望み薄。社会に関心のある有為な人物ほど豹変。
2023年4月号 LIFE
神沢和敬は今年41歳、この2月、16年間勤めた朝日新聞社を退社し、東京都の豊島区長選に立候補した。学生時代にヒッチハイクで全国を行脚した際に、見聞きしたトラック運転手の過酷な労働環境をルポとして雑誌『世界』(岩波書店)に発表。それがジャーナリストを志すきっかけになった。2007年に朝日入社後、地方勤務を経て経済部で自動車や電機業界を担当し、政治部では野党を受け持った。記者としてちょうど脂がのってきたところで区長選への出馬を決意し、退社した。
『朝日新聞政治部』(講談社)といえば、著者の鮫島浩のようなエリート意識が強く、高説を垂れたがる者が少なくないが、神沢は朝日記者らしからぬイケメンの、さわやか系ナイスガイ的な風貌。一見すると湘南にでもいそうだが、実は苦労人だ。早大在学中に父の事業が行き詰まり、両親が離婚。以来、備長炭の卸問屋やホテルのフロント ………
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