外交の岸田「外交オンチ」丸出し

熱意のない外務省、根回しができない首相官邸、判断を放棄し責任転嫁に走る参院自民党。

2023年4月号 POLITICS

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「外交の岸田」の看板が泣いている。3月1~2日にインドの首都ニューデリーで開かれた20カ国・地域(G20)外相会合に林芳正外相が欠席するに至ったからだ。一連の経緯は、岸田文雄政権の外交オンチぶりを露呈した。

G20を軽んずる外務省

「G20外相会合については林外相が出席する可能性を追求したが、国会を含む国内での公務の日程、内容を総合的に勘案し、最終的に外務省として山田賢司外務副大臣を派遣することが適切であると判断した」3月1、2日に開かれた参院予算委員会では、首相の苦しい答弁が続いた。G20外相会合が2017年に定例化して以降、日本の外相が欠席したのは初めて。国会審議を優先して国益を損なう事態に対し、野党側から批判が相次いだのだ。これは奇妙な光景だった。政府が閣僚の海外出張を求めるのに対し、野党が「国会軽視だ」と批判するのが通例だからだ。それにもかかわらず、野党側が林氏の「G20欠 ………

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