今や日本のクレカ市場は、 金融犯罪の草刈り場と化し、 犯罪者集団が群がっている。
2023年5月号 BUSINESS
クレジットカードの不正利用被害額が驚愕の数字に達した。日本クレジット協会が3月31日に発表した集計結果によると、2022年の同被害額は436億円に上り、21年の330億円から100億円以上も急増した。これは統計を開始した1997年以来、過去最悪の数字。22年は銀行口座の不正利用も増えているが、それでもインターネットバンキングの不正送金被害額は15億円強にとどまる。オレオレ詐欺を含む特殊詐欺の被害額でさえ361億円(22年実績)。いまや日本のクレジットカード市場は金融犯罪の草刈り場と化しており、犯罪者集団がこの金鉱脈に「ゴールドラッシュ」のごとく群がっている。クレジットカードの不正利用被害額が増加したのは、電子商取引(EC)が定着したここ数年のこと。17年に初めて同被害額が200億円を超えると、コロナ禍の巣ごもり消費でEC需要が拡大した21年には300億円台に到達。そこからわずか1年 ………
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