100億円の償還期限を5月26日に迎える。会計監査人が初めて企業存続リスクを明記した。
2023年5月号 DEEP
金融関係者のあいだで不動産・ホテル中堅の「ユニゾホールディングス」(東京都港区、非上場)の信用不安が再燃している。昨年9月末の有利子負債は2344億円に達し、このうち社債100億円の償還期限が5月26日に来る。融資している地銀や各県信連(JAバンク)が固唾を飲んで見守っている。兆候はある。昨年12月、関東財務局に提出されたユニゾの「半期報告書」(2022年4~9月期)で会計監査人の「監査報告書」と財務諸表の「注記事項」に初めて企業存続リスクが明記されたのだ。有利子負債が手元流動性(現預金)に比して高水準で、経常損益も6億円の赤字というのが理由だが、それは決していまに始まったことではない。22年3月期の本決算では経常損益は30億円のマイナスで、現預金はむしろ9月末より少なかったが、資金繰りに関するリスクは記載されなかった。今回、会計監査人は中間決算の監査にあたり当面 ………
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