内ゲバで仏ルノーとの資本関係見直しは遅延。100年に1度の変革期にやることか。
2023年9月号 BUSINESS
日産自動車と仏ルノーの資本関係見直し交渉がやっと最終合意に至った。両社は今年2月6日、ルノーの日産に対する持ち分約43%を15%にまで引き下げ、相互に15%を持ち合う資本上は対等な関係になる計画を発表。当初は3月末までの最終契約締結を目指していたが、4カ月も遅れて7月26日に最終契約を結んだ。
遅れた大きな理由は、日産が保有する知的財産の取り扱いやルノーが設立したEVの新会社「アンペア」への出資を巡り、その精査に時間を要したためだ。その裏では、筆頭社外取締役で指名委員会委員長を務めていた豊田正和氏(元経済産業審議官)と、同じく社外取で監査委員会委員長の永井素夫氏(元みずほ信託銀行副社長)が交渉の進め方を巡って対立したことも少なからず影響した。日産にとっては経営の自由度が増すことになるルノーの出資比率引き下げは「悲願」であったため、内田誠社長兼CEOはア ………
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