一触即発と思いきや不気味な静けさ。内実はただごとではなく、いずれ全面戦争に突入か。
2023年9月号 BUSINESS
東洋証券株の買い占め劇が不気味な静けさを保っている。昨年11月に発覚した新興アクティビスト「Be Brave」(東京都港区)と「UGSアセットマネジメント」(同)の買い占めに対し、会社側は今年5月、有事対応型買収防衛策の導入を決定。一触即発の事態かとも思われたが、その後、動きはぴたっと止まったままだ。複数の傘下ファンドを前面に立てて買い占めを進めるUGS社とBe社は別々に大量保有報告書を提出しているものの、水面下で手を握っている可能性がある。いわゆる「ウルフパック(群狼戦術)」だ。少なくとも会社側はそう見ている。両社の過去を辿ると、それを疑わせる材料に事欠かないからだ。UGS社が最初に注目されたのは3年前。村上ファンド出身の丸木強氏が率いるストラテジックキャピタルと組み京阪神ビルディングの買い占めに入った事案だった。この時、両社は敵対的TOBまで実施したが、約2 ………
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