イーロン・マスクに「正論」説く愚

判断ミスが多いとの批判が絶えないが、所詮「X」は個人の持ち物。外野が騒ぐのは野暮。

2023年9月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

7月24日、米サンフランシスコ。目抜き通りに面した重厚な構えのビルの壁面に、異様な看板が掛かっていた。

権威主義を絵に描いた人

以前は「@twitter」と記し、馴染みの青い鳥のマークがあしらわれていたが、大半が撤去されて「er」の2文字のみになっていたのだ。許可を得ずに工事に着手したところ市当局に差し止められ、無惨な姿をさらす羽目に陥った。4日後には同じビルの屋上に突如、「X」をかたどった電飾看板が登場し、近隣住民から「眩しくて迷惑」「固定が不十分で危険だ」といった苦情が殺到する。看板は3日で撤去され、無許可工事でビルの所有者が4千ドル(約57万円)超の罰金を科される事態へと発展した。米起業家のイーロン・マスク氏が米ツイッターを440億ドルで買収して9カ月あまりになるが、こうしたドタバタ劇は枚挙にいとまがない。今春に社名をツイッターからXに変更し、看板の掛け替えやアプリのデザイン ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。