菅の「携帯官製値下げ」で日本の通信行政は狂った。影響は次世代の6Gにも及びそう。
2023年9月号 BUSINESS
「こんなに高いのを買うのか?と思うくらい高い」。ソフトバンクが8月4日に開いた2024年3月期第1四半期決算の記者会見。出席した社長兼CEO(最高経営責任者)の宮川潤一はそう語った。
21年の社長兼CEO就任時に約200億円というケタ違いのカネを投じてソフトバンク株を買った宮川が「高い」と言い放ったのはスマホの価格だ。どこまで本気だったのかはさておき、会見ではこんなことも言っている。「(端末価格が高く、スマホの買い替えが進まないせいで)ちんたらちんたら5Gに移る状況では、世界的にも置いていかれる。何とかしたい気持ちでいっぱいだ」5Gは日本で20年3月に商用化された。それから3年あまりが経つが、ある調査によると東都内での5G捕捉率は平均で7.3%。山手線内でも17%強にとどまるという。首相の岸田文雄が掲げる「デジタル田園都市国家構想」はいまやほとんど耳にすることもなくな ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。