スクープ! バイオマスの怪「クラウドバンク」

バイオマス発電用の土地を巡る複雑な権利関係に、クラウドバンクは一貫して登場する。

2023年10月号 BUSINESS

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東証スタンダード上場のCAPITA(旧ダイヤ通商)は8月末、茨城県神栖市内に広大な土地を取得した。バイオマス発電業者に賃貸するのだという。同社は東京都内など7カ所で営むガソリンスタンド事業が柱。売上高30億円余りの泡沫上場会社だ。今回の土地取得は唐突感が否めないが、そこにちらつくのはソーシャルレンディング大手クラウドバンクの影である。

ファンド償還でやりくり?

件の土地は鹿島臨海工業地帯の一角に広がる。現在稼働中の「JRE神栖バイオマス発電所」を南北から挟む隣接地で、北側(砂山14-8)が約1万㎡、南側(同14-10)は2万㎡ある。かつて三菱ケミカルが所有していたそれら土地はいわく付きの物件だ。というのも、こんな経緯を辿っているからである。バイオマス計画が持ち上がったのは10年近く前とみられる。その後、土地の所有権は目まぐるしく変転した。そんな中での大きな出来事は2018年1月。上場不動産 ………

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