小さなスーパーの反乱が自民党の下村博文の足元を揺るがしている。党三役の政調会長を務め上げた下村は、安倍派領袖に王手をかけようとしたその瞬間、逆に幹部会議から締め出された。おまけに地盤の板橋が騒然となる椿事が出来したのだ。下村にとって内憂外患であろう。東京・板橋のハッピーロード大山商店街は、東武東上線の大山駅から川越街道まで結ぶ全長560メートルのアーケードで知られる。「庶民の商店街」として知られてきたハッピーロードは、下村の城代家老的存在の坂本健が2007年、板橋区長に当選してからというもの、超高層タワマン型の開発計画が目白押しで、町の姿を激変させようとしている。ところが、ちょうど、その再開発予定地のひとつにある中堅スーパー、コモディイイダ（東京・北区滝野川）の大山店に今年3月、突然、「再開発反対」の看板とのぼり旗が大きく掲げられ、道行く人を驚 ………