脳・心・体が「ととのう」至福体験を求めて通いつめる若者たち。月に4回以上通う「ヘビーサウナー」が1年で32万人増加。
2023年10月号 BUSINESS
かつては「おじさんの趣味」「終電を逃した酔客のたまり場」といったイメージが根強かったサウナ。だが、足元では20~30代の若年層を中心に空前のサウナブームが広がっている。日本におけるサウナブームは今回が3回目とされる。第1次ブームは1964年の東京五輪の頃だ。フィンランド選手団のために選手村に設置されたサウナがマスコミの注目を集め、瞬く間に日本各地にサウナが広がった。第2次サウナブームは85年頃でスーパー銭湯の開設が相次いだのに伴い、併設されるサウナが存在感を高めていった。第3次サウナブームでは、オフィスにサウナを取り付ける企業まで出始めてきた。航空・輸送関連のエンジニアリング企業のタマディック(東京都新宿区)は2021年、名古屋に新設したオフィスビルの最上階に「LUOVA SAUNA」という本格的なフィンランドサウナを設置。また、眼鏡ショップ「JINS」を展開するジン ………
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