「切り札」最高裁敗訴でも玉城沖縄県知事は困らない

日米外交筋は「国勝訴」のニュースに表情を曇らせた。「米軍は本心では辺野古移設が進まないことを願っている」

2023年10月号 DEEP

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朝日、毎日、読売、産経の全国紙4紙がそろい踏みした。9月5日付朝刊で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐるニュースが1面トップを飾ったのだ。最高裁小法廷は4日、辺野古で軟弱地盤が見つかり、防衛省が申請した設計変更を承認するよう国が県に「是正指示」を出したのは違法だと県が訴えた訴訟で、県の上告を棄却する判決を言い渡した。これで玉城デニー知事には設計変更を承認する法的義務が確認された。この判決が何を意味するのか。移設に対する論調は異なる新聞各紙だが、今後の見通しに関しては見解が一致した。「移設阻止 切り札失う」(朝日)、「沖縄知事 極まる苦境」(毎日)、「玉城知事 厳しい立場」(読売)、「玉城氏 少ない選択肢」(産経)。各紙の見出しは、辺野古移設阻止を掲げて2022年の知事選で再選を果たした玉城氏が公約を実現する術を ………

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