原爆の父「オッペンハイマー」の伝記映画が全米で大ヒット/紛れもない「反戦反核」映画/日本でこそ公開すべき

号外寄稿(9月13日 18:45)

2023年10月号 DEEP [号外寄稿]

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いま世界で最も注目されている映画監督の一人、クリストファー・ノーランの新作「オッペンハイマー」の日本公開がいまだに決まらない。「ダークナイト」などバットマンシリーズで知られ、前作の「TENET テネット」は日本でもロングランヒットを記録した監督の待望の新作にも関わらずだ。「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた映画で、原爆開発を扱っているため被爆当事国である日本での公開はタブーとの指摘があるが、本作を観ると核開発を全面的に正当化する内容ではないことは明らか。むしろ原爆投下を正当化してきた米国の世論を変えていく可能性さえある。科学者の伝記映画という地味なジャンルで長尺だが、7月に公開の始まった全米では異例の大ヒットを記録している。商業的に成り立たないとの懸念も払拭されており、もはや公開しない理由は見当たらな ………

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