地味な社長が羽を伸ばし、業績が悲惨なことに。温厚な十倉がさすがに怒ったと伝わる。
2023年11月号 BUSINESS
住友化学の業績が低迷している。2023年4~6月期の連結純損益は331億円の赤字(前年同期は699億円の黒字)で、赤字幅は過去最大になった。社長の岩田圭一に対して、「何をやっているんだ」と不満をぶつけているのは同社会長で、経団連会長の十倉雅和だ。温厚な人柄で知られる十倉だが、「最軽量の経団連会長」と揶揄されているところに出身母体の業績低迷が重なった。「内憂」に我慢がならないのだろう。十倉の経団連会長の任期は4年。3年目に入った5月末には「『成長と分配の好循環の実現』を通じて、日本経済にダイナミズムを取り戻し、世界における日本の存在感を高めていく決意だ」と述べた。もっとも住友化学の23年3月期の連結純利益は前期比96%減の69億円と大幅減となった。年間配当は前期比6円減配の18円。今期は12円を予定しており22年3月期に比べて実に半減だ。経団連会長としての十倉の抱負を ………
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