大手5社で、考えられない設計・施工ミスが止まらない。能力を超えた受注のツケだ。
2023年11月号 BUSINESS
建設現場で重大事故や施工ミスが頻発している。しかも「技術力は世界一」を豪語してきたスーパーゼネコンでのこと。超高層ビル工事で作業員2人が死亡する鉄骨落下事故を起こした大林組、施工ミスによる赤字計上が続く大成建設、超高層ビルの鉄骨工事担当者が精度の虚偽報告を行っていた清水建設、超高層ビル工事で鋼板落下や歩道陥没などが続発した竹中工務店――。トラブルはてんこ盛りだ。施工能力劣化が深刻で「スーパー5社から脱落か」との噂が流れる会社も浮上してきた。「従来の常識では信じられないような事故がまた起きた」(大手ゼネコン幹部)。9月19日午前、東京都中央区八重洲の超高層ビル工事現場で鉄骨が落下し下請け工事会社の男性作業員2人が死亡した。厚労省労働基準局建設安全対策室は「鉄骨が5本も落下し、梁を支えていた仮設機材まで崩れていたのなら、仮設機材の強度が不足していた ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。