75年ぶり「大麻解禁」の皮算用

米CBD市場は10倍速の急成長。日本の産業用大麻も数千億円の事業規模になるか。

2023年11月号 BUSINESS

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戦後、GHQ(連合国最高司令官総司令部)の強制で施行した大麻取締法が、75年ぶりに改正される見通しとなった。臨時国会に提出されて成立すれば、医療を目的とした大麻製品医薬品が承認され、同時に産業用大麻の道も開かれ、絶滅の危機にある大麻栽培が復活する可能性もある。その代わりに罰則付きの使用罪を新たに設けて規制も強化する方針。要は、政府の管理下において、解禁して育成するものと取り締まるものを分けるということだ。

米国は「グリーンラッシュ」

「大麻」といえば違法薬物のイメージが強く、日大アメリカンフットボール部員や俳優の永山絢斗のように発覚すれば逮捕され、制裁を受ける。大麻=犯罪だが、実は大麻には2つの成分がある。ひとつはマリファナの主成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)で、こちらは酩酊感や高揚感、いわゆる「ハイ」な状態となって犯罪を起こしやすく栽培と所持が禁止されてい ………

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