「過失運転致死」で禁錮3年、執行猶予5年が確定したのに、トヨタ側に慰謝料5千万円等を請求する民事提訴。
2023年11月号 DEEP
東京地検の特捜部長や検事正を歴任し、故金丸信元自民党副総裁の巨額脱税をはじめ多くの事件を手掛けた立志伝中の石川達紘氏(84歳)。ところが、2018年にレクサスで死亡事故を起こし、車の不具合が原因と無罪を主張したものの、有罪が確定して弁護士資格を失った。それでも諦めず、トヨタ自動車などに損害賠償を求めて提訴したことが9月に報じられると、検察の後輩は「さらに晩節を汚すのか」と呆れている。
法務省の人事資料や裁判の記録、関係者の話によると、石川氏は1939年4月、横浜市で生まれ、父親の実家のある山口県大和町(現光市)で育った。技術を身につけて就職しようと、同県立下松工業高校へ入るも、教師から「優秀だから大学へ行くべきだ」と諭され、中央大学法学部へ進む。卒業から半年後の62年9月、司法試験に合格。司法修習(第17期)を終え、65年4月に検事となった。東京、岡山、 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。