西川廣人（日産元社長）、千本倖生（レノバ名誉会長）、分林保弘（日本M＆Aセンター名誉会長）といった大物を顧問や社外取締役に招き上場を目指している急成長企業がある。「日本マニュファクチャリングホールディングス」（東京・浜松町）という。10月に「MJG」から社名変更したといっても、ピンとくる向きは少ないだろう。設立は2017年。社長の田邑（たむら）元基氏（53）は18歳で東芝に技術系社員として入社したが1年でリクルートに転職、97年からは佐川急便のセールスドライバーとして働き、09年に都内で「非接触テクノロジー」（現HS Technology）なる会社を創業した人物だ。持株会社の旧MJGは後継者難の中小メーカーを次々買収し、現在の傘下企業は37社。グループ売上高は264億円に達しているという。なにより目を見張るのは買収のペースだ。ホームページによれば22年は10社、今年はすでに米国企 ………