大物天下り3代／勝、谷脇、雨宮が「IIJ」に巣くうワケ
勝栄二郎、谷脇康彦に続き日銀総裁候補だった雨宮正佳を招聘。鈴木幸一の狙いやいかに。
2023年12月号 BUSINESS
「日本銀行前副総裁の雨宮正佳氏（67）が8月1日付で、IT大手インターネットイニシアティブ（IIJ）の顧問に就任していたことがわかった。IIJが朝日新聞の取材に明らかにした。起用の理由については『経験、優れた能力、高い識見に基づき、幅広い観点からアドバイスを頂きたい』としている」朝日新聞の9月7日付朝刊は永田町・霞が関を騒がせた。
谷脇と袂を分かったNTT
雨宮氏は1979年、日銀に入行。黒田東彦氏が2013年に日銀総裁に就任して以降は理事、副総裁として同氏を支えた。「プリンス」と呼ばれ、ポスト黒田の最有力候補として取り沙汰された人物でもある。実際、日本経済新聞は2月6日の朝刊1面で雨宮氏に就任を打診したと報じている。結果的に黒田氏の後任に指名されたのは経済学者の植田和男元審議委員。ある霞が関関係者はこう振り返る。「日経の報道を見て雨宮さんに連絡をとったけれど、本人は強く否定していた。 ………
ログイン
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス（無料）です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください（※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください）。
