麻生副総裁が白羽の矢を立てた日本郵政・増田社長の後任

誰もやりたがらない日本郵政社長。「麻生副総裁から頼まれたら断りにくい」という目論見だったが……。

2024年2月号 BUSINESS

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前号で詳報した全特(全国郵便局長会)から嫌われた日本郵政の増田寛也社長(72)の後任が見つからない実情は、郵政グループの危機を浮き彫りにした。増田氏が「全国の郵便局を整理する必要がある」と口を滑らせたのは、昨年5月。自民党郵政族と全特から猛攻撃を受けた増田氏がやる気を失い、後任探しに乗り出したのは麻生太郎副総裁だった。麻生氏は安倍、菅両政権で長く財務相を務めたが、小泉政権下で総務相を務めたこともある「郵政族のドン」だ。その麻生氏が白羽の矢を立てたのはJR九州の社長、会長を歴任した唐池恒二氏(70)だった。福岡県選出の麻生氏は九州政財界に君臨し、実弟の麻生泰氏(麻生セメント会長)も九州財界の大物(九州経済連合会名誉会長である)だ。「麻生副総裁から頼まれたら断りにくい」という目論見もあったのだろう。「実際8月には麻生さんとの面談もやったんだが……」あ ………

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