政治権力が検察人事に手を突っ込むと、どうなるか。4年前に起きた「黒川騒動」の意趣返しをすることになりそうだ。
2024年2月号 DEEP [歴史は繰り返す]
自民党安倍派(清和政策研究会)などの政治資金パーティーを巡る裏金事件の検察捜査は、派閥事務所の捜索や事務総長経験者らの取り調べに続き、安倍派の池田佳隆衆院議員(比例東海)らの逮捕に発展した。罪証隠滅を理由にした池田氏逮捕のような展開は、今後もあり得るとして予断を許さない状況が続く。今回の事件は、検察人事に介入した安倍政権に対する意趣返しとの見方もある。
安倍派をはじめ自民党の主要5派閥が2018~20年に開催したパーティーの収入のうち、少なくとも計約2500万円が各派閥の政治資金収支報告書に記載されず、隠ぺいされているとスクープしたのは、2022年11月6日付の赤旗日曜版だった。関係者は「20万円超のパーティー券購入者と購入金額は収支報告書に記載しなければならないが、運送会社のトラック運転手から転職してきた30代の記者が各派閥と業界の政治団体の収支報告書を ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。